大阪タクドラ必修の抜け道

大阪市内でタクシードライバーをやるにあたり、新人にまず教えられる必修の抜け道があるのでご紹介します。

逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ、まだ引き返せる。そんであの裏道からやり直すんだ・・・

但し便利な道ではあるのですが、かなり細い一方通行へ入りますので、利用は自己責任でお願いします。(普通の5人乗り普通車程度なら問題なく通れますが、歩行者なども多く事故に要注意です)

またくれぐれも近隣の住民の方などに迷惑となることのないよう、車両の騒音や安全運転に十分ご注意ください。

渋滞スポット「西天満」回避ルート

その裏道は大阪市内でも屈指の渋滞スポットの交差点「西天満」にあります。

この交差点は堺筋の北端と国道2号が交差するスポットで、東から西へ向かう流れと南から北へ上がる流れがぶつかるうえに、梅田方面へ向かう車と新御堂方向へ向かう車に分かれるため、深夜・早朝の一時を除いてほぼ一日中混雑しています。

特に堺筋側から北上した場合の左折レーンがひどく、日中の時間に普通にこの交差点に向かって突入してしまうと信号待ちの長蛇の列で待たされることになります。

距離的にはそれほどでもないので実際に待たされる時間は長くても10分かそこら程度のことなのですが、お金を払って乗る身としては1分でも早く抜けてほしいのは当然で、多くのタクシードライバーはこの裏道を使って西天満交差点を回避しています。

上の地図は少し分かりにくいですが、堺筋から北上してきたときに西天満交差点へは行かず、途中で赤矢印のように裁判所の方向の路地へ入ります。そのまま直進すると、常時黄色のランプが点滅している交差点(というほどの大きさではないですが)に行き当たるので、そこで右折します。

この黄色信号が目印です。写真では分かりにくいですが「書店会館」の角に右折できる一方通行の道があります。

そしてつきあたりを道なりに再度右折してすぐの角を左折すると、そのまま2号線(西向き車線)に出られます。新御堂筋方面へ向かうときは次の梅新東交差点で右折することになるので、このタイミングで一番右の車線に寄せてしまいましょう。

2号線に出るとき歩行者・自転車等への注意は必要ですが、西天満で車が詰まっているせいなのか車の通行量はそれほどでもないので、合流自体は意外と楽です。

あと上の地図では矢印のとおりでなくても全然行けるようにも見えますが、実際は一方通行だらけこれ以外の抜け方はほぼありませんので、念のため。

キタ新地へも行ける

この道のバリエーションでキタ新地へ入ることもできます。

途中までは同じですが、こちらの場合は裁判所の角で左折します。そして二つ目の角を右折すると御堂筋との交差点に出ることができます。(この交差点で右折すると梅新東から新御堂筋や梅田方向へ行くこともできます。)

キタ新地へ入る場合はこの交差点を左折して御堂筋を渡り、「船大工通り」へ入ります(一方通行規制のため、御堂筋側からは「本通り」「上通り」へは入れません)。御堂筋へ合流する際は道の一番太いところを端から端へ車線をまたぐ動きになりますので、十分注意してください。

あとたまに裁判所の角を左折せず、あえて直進で御堂筋に凸するよう指示してくるお客様もいます。この指示のとおりに行くとアメリカ領事館の北側で御堂筋に出るのですが、ここは信号がありません

信号がない場所で御堂筋みたいな幹線道路に車線をまたいで合流するのは単にドライバー的に大変なだけでなく、非常にリスキーで他車にも迷惑な行為なので極力避けたいところです。

それでもあえてこんな指示をしてくるのは車や道のことを全然知らないか、あるいは「とにかく信号待ちなんてごめんだからオレの言う通りにさっさと早く行けよ(お前の事故のリスクなんか知るか)」という俺様カスハラ客のどちらかです。

いずれにしてもわざわざ信号のない危険地帯で御堂筋のような幹線道路に車線またいで飛び込むみたいなリスクジャンキーな行動を取るべき理由はどこにもありませんので、聞こえなかったか間違えたふりをして裁判所の角で左折するのが最強です。

距離も時間も変わりませんし、最悪ゴネられても80円泣けば済む話です。リスクジャンキーの言いなりになる必要はありません。

事故に会って大変なことになるのは客でも会社でもなく、ドライバー自身ですから。

何にしてもこの職業、自分の身は自分で守るしかありません。

コメント