さよなら55割

前記事でも書きましたが、現役時代、あれほど苦しめられた諸悪の根元がついに廃止されました。予想よりかなり早かったですね。。。

「このままでは共倒れ」大阪のタクシー大半「55割」廃止 値下げ競争に終止符打てるか
5千円を超えた分のタクシー運賃を半額にする大阪特有の遠距離割引「55割(ゴーゴー割)」が31日、在阪タクシー会社の大半で廃止された。平成14年から20年以上に…

この悪制度には本当に苦しめられました。普通の地域なら大歓迎の長距離のお客さまも、この悪法ゆえにドライバー目線では正直「ありがた迷惑」な存在になっていたといっても過言ではありません。

「よし!55割だからガンガン飲むぞ」って、まあいないことはないですけどね。でもそんな人は55割があろうとなかろうと飲んでます。そして高確率で車内で吐きます。(北新地花子 著『わたしの体を通り過ぎていった全ての55割の男たちへ』より)

5千円以上の料金は半額なんて言っても「だからタクシー乗ろう」なんて人はほんの一部です。乗る人は割引なんてなくても乗るし、割引を気にするような賢い層はそもそも深夜に長距離タクシーに乗らねばならなくなるような事態を避けます。

ドライバーの待遇そっちのけで限られたパイを奪い合う構図も、昨今の物価高でようやく各社が音を上げたというあたりが実態でしょう。

この「55割」にしろ、いわゆる介助料問題(過去記事参照)にしろ、行政を含め制度を作る側の人たちはきれいごとを掲げるだけで、現場のドライバーのことは何一つ考えていません。彼らの頭の中にあるのは会社の資本効率や、せいぜい自己中心的な「こうあるべき論」だけです。

人手不足を解消したいのであれば、まずはこうした全ての矛盾を現場のタクドラに押し付ける理不尽な仕組みを根本的に見直すのが先じゃないかと思います。

ま、今更どうでもいいんですが。もう辞めたしwww

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