大阪の車はあまりマナーのよろしくないことで有名ですが、コンプラ至上のこのご時世、タクシーの運転もひと昔前に比べればずいぶんマシになったと言われています。
ただそれでもタクドラは所詮売り上げてなんぼの歩合給の世界、売り上げのために周囲の迷惑や危険もどこ吹く風の悪質な営業運転を続ける人も一定数います。
今回は私が実際に見た大阪のタクシーの悪質営業について書きます。
阪急バック
これは一般の方には全くピンとこないと思いますが、大阪のタクドラの間では非常に有名な悪質営業行為です。
梅田の阪急百貨店とJR大阪駅を地上で結ぶ横断歩道は終日多くの人が行き交うスポットですが、ここはバスや車の交通量も非常に多く、渋滞防止のため駐停車を厳重に取り締まっています。
当然タクシーも例外ではなく、別の場所から乗せてきたお客様を降ろすときや、たまたま通りかかったときにお客様の方から手が上がったようなときを除いて、この付近で車を止めることはありません。営業のための駐停車など論外です。
ところが一部の悪質ドライバーはこの混雑する交差点付近にわざわざ車を停め、信号の変わるタイミングでバックさせて横断歩道をふさぐようにして客待ちを行います。これが悪名高い「阪急バック」です。
知らなければ「タクシーってそういうものかな」と思ってしまうかもしれませんが、たとえ営業中だろうとお客様の指示があろうと、横断歩道上に車を停めて歩行者の妨害をすることは法令上も一切許されません。ましてやここでつけ待ち営業したりバックで突っ込むなど論外です。
これをやっているドライバーは「売り上げのためなら違反も迷惑行為も辞さない」と自ら公言しているようなもので、根本的に信用できない外道の類だと思った方がいいです。
実際、これをやるタクシーに乗ってひどい目にあったという話も、お客さんからよく聞きました。
多少面倒でも所定の乗り場から乗ることをお勧めします。
信号ダッシュ
これは読んでそのまま、文字通り青信号になったとたんにアクセル全開でダッシュしてお客を取りに行く行為です。
これは二車線以上の道路で信号待ちをしていて、信号の向こうにお客様が現れたという場面で起こります。
ここで信号待ちをしているのが自分だけなら自分のお客様確定ですが、信号待ちで二台以上のタクシーが並走状態になっているとチキンレースが起こります。
一般的には一番お客様に近い左車線を走っているタクシーが乗せるのが常識的ですが、一部のタクドラは自分が追い越し車線にいる場合でも信号が青になる前にアクセル全開でお客を取りに行くという無法行為を行います。
ドラレコも普及して、以前ほどあからさまではなくなったようですが、それでも私もこれで何度も辛酸をなめさせられました。
しかし事故や違反リスクを考えたら、あんまり割に合わないような気がしますね。
●ゴキスライド
コンプラにうるさい大手系をのぞき、どこのタクシー会社だろうと、特に流し営業中(お客を探している状態)のタクシーの運転というのはあまり褒められたものではありません。
そのあまり評判の良くない大阪のタクシーの中でも突出してひどいところのひとつに「関●グループ」という中小タクシー会社の連合体みたいなものがあります。
ここの車両はそうでなくても悪名高い大阪のタクシー業界の中でも特に悪質な運転で名を轟かせており、実際私も乗務中に何度も危険な目にあったので、ここの行灯(タクシーの上に載ってる社名入りランプみたいなやつです↓)を見かけると、極力近寄らないように心がけていました。
どういうふうにヤバいかというと、上にあげたような阪急バックや信号ダッシュの常連なのはもちろん、普通に追い越し車線を走行している状態でも、歩道にお客さんの姿をみかけるやウインカーすら出さずに平然と車線をまたいで割り込んで来ます。
絵にするとこんな感じです(↓)
彼らの神出鬼没の割り込みに緊急回避の急ブレーキを踏まされた上、目の前にいたお客さんをさらわれたことも二度や三度ではありません。
その黒光りする車体や横長の特徴的な行灯の形、ウインカーも出さずカサコソと車線を右往左往しては前に割り込んで急ブレーキを踏むキモい挙動から、一部のタクドラの間では畏敬と軽蔑の念を込めて彼らの運転のことを「関ゴキスライド」と呼んでいました。
そう言われてみれば、行灯もまさに「G」そのものの形でしたね。あ、だからあの形なんか。てゆうかもうそれにしか見えんwww
まあそんなクソタクシーもそのうちM社なりN社なりに買収されて淘汰されるんじゃないでしょうか(投げやり)
辞めたから別にどうでもいいけど。。。
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