元タクドラがマッチングアプリやってみた末路

タクドラには出会いなんてないということはどこかで書きましたが、これは大げさでもなんでもなく、本当に何の出会いもありません。基本、営業所にいるのはメタボのおっさんが90パーセントです。残り10パーセントは人材屋に騙されて入って来た新卒・第二新卒ですが、ほぼ定着しません。。。

もちろん女性のドライバーもいるにはいますが、タクシーの女性ドライバーというのは女性でありながらタクドラという仕事を選ぶだけあって「なるほどな」と思うような属性(年齢・見た目)の方が9割です。

理想と現実は異なります。どちらが現実かはご想像にお任せします・・・(※画像は本文とあまり関係ありません)

たまに普通に女性として見れる方も入ってくることはあるのですが、ほぼお近づきになるチャンスもないまま知らないうちに消えています。多分職業選択の誤りに気付いて去られたのでしょうね。。。

ちなみに本社には美しい女性の事務スタッフがあふれかえっていたりしますが、末端の肉体労働者であるタクドラ民を相手にすることは2万パーセントありません。

じゃあどうするかと言えば、自力でどうにかするしかないわけですが、アラフォーのおっさんができることなんて・・・あるんですね、今は。

そう、マッチングアプリです。

スマホとアプリさえあればいつでもどこでも、誰でも婚活できます。ええ、活動するだけなら誰でもね・・・

これさえあれば元タクドラの私でもきっとモテまくりのウハウハ状態(死語)になれるーー

そんなふうに思っていた時代が、私にもありました。。(フラグ1)

アプリを選ぶ

まずは利用するアプリを選ぶところから始まります。

若い人が多いからといって若い人があなたに興味を持ってくれるわけではありません。自分の身の丈に合ったアプリを選びましょう。

さまざまなアプリがありますが、自分の属性(←※重要)と利用目的に合わせてアプリを選ぶことが大切です。

たとえば有名どころではtinder、tapple、pairs、omiai、withなどがありますが、同じマッチングアプリでもtinderみたいに「軽く出会ってみたい」的なものからガチで結婚相手を探すomiai や with まで、ターゲットが様々です。まず自分がどういう目的で利用するかによって、選ぶべきアプリが変わります。

特に中高年の場合は婚活系のある程度本気度の高い有料のアプリでないと、そもそもマッチする相手がいないです。

tinder など恋活系のアプリは無料で利用できるものも多いですが、中高年は検索でほとんど相手にされない上、せっかくマッチしたと思っても会ってみたらパパ活や怪しげな勧誘目的の業者だった、みたいなことになりがちです(実体験)。

あと個人的な感想ですが、男女問わず中高年で恋活してる人にろくな人はいません女性でも「年齢より若く見られます」とかプロフィールに書いて露骨に年下漁りしてる人も結構見かけますが、写真は盛れても実物は(以下ry)。。。

月3,000円~の出費は決して安くはないですが、まともな出会いのチャンスのためなら出せない額でもないですし、もしかしたらこれで人生変わるかもーー

なんて思ってた時代が、私にもありました。。。(フラグ2)

数あるアプリの中から、私は本気度が高い婚活アプリで、なるべく同年代の多そうな中堅どころの某社を選びました。(※現在も登録中のため社名は伏せます)

タクドラは婚活アプリでもモテない

さてアプリをインストールしたら、さっそく利用登録をするのですが、ここで男性が気を付けたいのが「職業」の欄です。

私はアプリの利用開始時点でまだタクシー会社に籍がある状態だったので、バカ正直に職業欄をタクドラとして登録したところ、こちらが「いいね」を送ってもマッチしないのはもちろん「足あと」すらほとんどつかなかったのです。

これはつまり「いいね」を送った相手にプロフィールすら見てもらえなかったということです。さすがにこれでは話になりません。

今日こそは絶対にマッチするんだ。だってこんなにいいねを送ってるじゃないか・・・マッチするぞマッチするぞ絶対に今日こそマッチしてみせるマッチしなければああえfへhpちjr@えw

それでどうしたかというと、職業を「サービス業(交通・運輸)」くらいにぼかして登録してみたところ、それだけでも多少はマッチするようになりました。

個人的には職業に貴賤なんてないと思うのですが、職業「タクドラ」ではアプリ上の婚活ですら全く相手にされないというのがこの職業に対する現実の社会的評価です。

くどいようですが、特に未来のある若い人たちはこのあたりの事情もよくよく考えて職業を選んでほしいと思います。もし私に子どもがいて、新卒でタクドラになるなんて言い出したらーーもちろんぶん殴ってでも絶対阻止しますね。。。(↓関連記事)

業界を変えるなんて世迷い事をほざいている某社のなんちゃら王子さまはこの現実を(以下ry

年収400万未満は無理ゲー確定

男性の場合、職業以上に年収が重要です。

十代二十代の恋活ならともかく、婚活の女性は相手を検索するとき、ルックスよりもまず希望年収でフィルタリングをかけますし、相手から「いいね」が来ても最初にチェックするのは年収です。実際に婚活してみて、男性に対する年収フィルターは非常にシビアだと感じました。

どちらにしようかな・・・そりゃあ低年収のおっさんより高年収高属性の年下イケメンに決まってますわ。ネット上の出会いは現実以上にシビアです。ええ、写真と属性が全てです。

あるアプリで試しに年収400万円未満で登録してみたところほぼ無反応でしたが、同じプロフでも年収500万円~に修正しただけであら不思議、圧倒的に反応が変わりました(※個人の感想です)

もちろんあからさまに虚偽の年収を入れることは絶対にダメですが、端数を繰り上げたり本業以外の収入を合算するなどして若干「盛る」程度の作為は仕方ないかもしれません。

というか、低年収の多くの男性はそのようにしてどうにか婚活の最低ラインをクリアしているのが実態ではないでしょうか。そうでないと婚活のスタートラインにすら立てないですから。。。

実際にマッチした何人かの女性に聞いてみましたが、やはりアラサー以上の女性は年収4~500万前後を下限に設定している人が多いようです。

ちなみに平均的なアラフォーのタクドラの年収は400万円代ですので、この辺は多少数字を盛ればどうにかクリアできる範囲かなと思います。

まあ本当のところを言えばタクドラの収入は歩合給なので、同じ「年収400万円」でも収入が保証されているサラリーマンや公務員のそれとは根本的に意味が違うんですけどね。

歩合給の年収は400万だろうが800万だろうが、たまたま去年の売り上げがそのレベルだったという以上の意味はありません。今年同じ額を稼げる保証なんて一切ないのです。。

顔写真をどうするか問題

プロフィールで年齢・職業と同じくらい大切なのが顔写真です。

基本的に婚活の写真は大なり小なり盛られているものです。アプリで加工はもちろん、禿げたり太ったりする前の写真を載せたりくらいは普通にあります。男女とも化かし合いのポンポコ狸合戦、それが婚活の極意と知るべし。

男の場合は女性ほどではありませんが、それでも写真の有無や写りの良しあしでマッチング率がかなり変わります。

まず写真を載せるかどうかですが、アラフォー以上の男性(※一部イケメンを除く)に関しては、載せるなら自撮りでないきちんとしたものを、そうでないならむしろ載せない方がマシというのが私の結論です。

私の体感では、一番マッチング率が悪かったのは自撮りの適当な写真を載せた場合で、写真なしの状態よりもマッチング率が下がりました。

男女とも、面倒なのでとりあえず自撮りの写真を載せているという人が結構いますが、こういうぐうたらが許されるのは見た目にある程度自信のある人だけです。非イケメンの一般人が真似をしてはいけません。

あとアプリにもよりますが、きちんとした婚活系のアプリで本人確認などをしっかりしているところであれば、必ずしも写真を載せていなくてもプロフィールがしっかりしていればマッチングできます。

特に女性は年齢が上がるにつれ、相手の見た目にはこだわらない人の割合が増える印象です。まあそら見た目なんて言い出したらアラフォーは結婚なんてできませんからね。。。

そのかわり収入フィルターはどんどんシビアになっていくのですが・・・

無限いいねスルー地獄

そうして登録して婚活をスタートする訳ですが、男性サイドは最初の数日はひたすら希望条件に合う人を検索して「いいね」を押すという作業が続きます。

検索するときは毎回同じでなく、年齢や住所などの条件を少しずつ変えてみるのがコツといえばコツです。同じ条件で検索すると毎回同じ人ばかり表示されてしまい、すぐに飽きてしまいます。またこいつかよ・・・

そうやって相手から「いいね」が帰ってきて初めてマッチングになり、ようやくメッセージ交換ができるようになるわけですが、特に中高年で年収や属性の低い男性はいくら女性に「いいね」を送ってもうんともすんとも返ってこない「無限いいねスルー地獄」が待っています。

最初のうちはそんなものかと思うのですが、これが何日も続くうち、次第にむなしくなって最終的にはこの世の諸行無常を悟らされることになります。

この「いいねスルー地獄」からの抑うつ状態のコンボを脱却するには、とにかく「いいね」を押しまくるのが一番です。

これもアプリで会った人が教えてくれたのですが、女性視点で見ると、それほど美人とも思えないアラフォー女性でも女性というだけで毎日毎日10や20のいいねが普通に送られてくるのだそう。

人気会員ともなればそれが数十にも数百にもなるのですから、とてもその1つ1つを吟味などしていられないのです。自然、年収や年齢などで大雑把にふるいにかけ、残ったものからよさげなものを選んで「いいね」を返す、という流れになります。

ということは、高年収でもイケメンでもない非モテの男性としては、結果など気にせず「ひたすら数を打ちまくる」しかマッチの確立を上げる手段はありません。

いいねを送る相手の検索にむやみに時間をかけて精選しようとしてしまうというのも、アプリで婚活する男性にありがちな行為ですが、こちらが相手を一生懸命吟味したところで、相手のフィルターに弾かれていたら無意味です。

それに中途半端に一日に2,3のいいねをすると変に記憶に残ってしまい、いいねが返ってくるこないが気になってしまいます。むしろ湯水のごとく上限数までいいねを押しまくるほうが、誰に押したか記憶に残らない分、精神衛生的にはダメージが少ないです。

「いいね」を押す前に相手を選ぶのではなく、「いいね」が返って来た相手の中から選ぶのが、マッチングアプリにおける低属性男性側の基本戦略です。

あとアプリによっては初回の「いいね」にも最初からメッセージを添付できるオプションもあり、メッセージありで「いいね」をすればマッチングの確率が何割か増えるらしいです。

ただ個人的には読んでもらえるかどうかも分からないメッセージをひねり出すのに余計な時間と労力を割くよりも、同じ時間で一人でも多くのターゲットに「いいね」を押して回るほうがマッチングの確立は絶対に上がるような気がします。

もちろん「どうしてもこの人とマッチしたい」という相手であればメッセージをつけるのも一手ですが、マッチングの基本はやはり「数を打たないと当たらない」という確率の問題です。

メッセージ地獄

そうやってようやくマッチしたと思ったら始まるのがメッセージ地獄です。

複数とやり取りしていると一体誰に何をどこまで話したか、自分でも分からなくなったりします。

ここで婚活系のアプリでやってはいけないのがマッチング早々にラインや携帯番号を聞き出そうとする行為で、これをやると即「ヤリ〇ク」か勧誘目的の業者と判断されてブロックの憂き目にあうことになります。

実際、男性側でもまだ数回もメッセージのやり取りをしないうちに女性の方からラインへの移行を誘われることがありますが、こういうのは十中八九業者です。

そもそも会う前の段階で普通にメッセージをやり取りするだけなら、ラインなど不要ですからね。

そうやって最初のうちはアプリ内でメッセージのやり取りを重ねることになるのですが、マッチした人が一人のうちはそれほど苦にならなくても、二人、三人とメッセージの相手が増えてくるにつれ、誰と何をどこまで話したかが分からなくなってきます。

そうこうしているうちに、せっかくマッチした相手でも最初の数回だけでメッセージへの反応がなくなる「FO(フェードアウト)」をされたりします。

私などはテキストを数回やり取りした程度で一体相手の何が分かるのだろうと思ってしまうのですが、特に女性はメッセージのやり取りで自分が思ったのと違う感じだったり、何らかの違和感を感じたりすると、わざわざブロックなんてせずに、そのままFOすることが多いです。

このFOは特にこちらが失礼なことをしたりしなくても起こります。さっきまで普通にメッセージ交換をしていた相手から突然ぱったり返信がなくなるのは、結構なショックですが、これもアプリ婚活ではよくあることです。

あとこちらが向こうの質問に答えようと一生懸命何行も長文のメッセージを打っているにもかかわらず、自分はごく短い文や単語しか返してこない短文ネキや、こちらの質問に短く答えるだけで自分からは何も聞かず話題も振ってこないチャットbotネキも少なくないです。

基本的にこういう相手は最初からこちらに興味がなく、単にたくさんの相手からメッセージでちやほやされたいだけだったり、とりあえずマッチングさせるだけさせて興味のない相手は塩対応で相手からFOさせるみたいな、いずれにしてもこちらに興味がない人確定ですので、メッセージを続けるだけ時間と労力のムダです。

婚活ではこのメッセージを乗り越えない限り、実際に会えるところまでたどり着きません。

いったいいつになったら会えるのよ・・・( ノД`)ノシ

結論】今のところ成果0

それで半年ほどアプリで婚活した結果ですが、今のところ二十数名とマッチはしましたが大半がメッセージの段階でFOとなり自然消滅、何とかライン交換までこぎつけたのがわずか1名という惨状で、実際に会えた人はまだいません。

このままラインの人とも会えなければ完全に成果0が確定しそうです・・・

休むも婚活、気長にいきましょう。

あまりの惨状にしばらく休会することにしました。

まあ Youtube などを見ても、よほどスペックがいいとかでない限り、中高年のアプリ婚活はみなさん苦労されてるみたいですし、宝くじみたいなものと割り切ってやるしかないのかもしれません。。。(´;ω;`)

また活動に動きがあれば報告します。

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